[HP-03] 広島大学病院における歯周診療科・糖尿病内科連携の取り組み
Cooperation of periodontal medicine and diabetic medicine on Hiroshima University Hospital
研修コード:2402
Keywords:糖尿病、医科歯科連携、口腔衛生管理指導
【緒言】歯周病は,歯周組織の炎症が血中のサイトカインレベルを上昇させ,インスリン抵抗性を引き起こし,血糖値のコントロールを困難にする。さらに,歯周治療は糖尿病のHbA1cを改善することが報告されている。また,歯周病による咀嚼機能の低下は食生活からも糖尿病リスクを高めると考えられる。当院では,糖尿病内科へ糖尿病教育入院中の患者に,糖尿病と歯周病の関連について各種臨床検査を実施しながら教育し,継続した歯科受診を奨励している。教育入院した患者が当院に継続通院する例は少ないが,教育入院した患者および当科に継続受診している患者に対する歯周専門診療科としての取り組みについて紹介する。
【取組み内容】対象:糖尿病教育入院中に歯周診療科へ紹介のあった患者
実施内容:歯周組織検査,PISA;デンタルエックス線検査;医療用グミゼリーを用いた咀嚼能率検査;糖尿病と歯周病の関連について説明・口腔衛生管理指導
【結果及び考察】当院糖尿病内科から歯周診療科への紹介患者数はH26~29年(7月末まで)94人であった。当科で口腔衛生管理を継続している患者のPISAの平均は初診時1194.8㎟から231.9㎟となり,1口腔単位の炎症の軽減が認められ,HbA1cは8.9%から6.9%に改善した。両疾患の病状の改善が明らかとなり,歯周治療が糖尿病の改善の一助となっている可能性が示された。このことから,糖尿病患者は歯周病治療と,その後の継続した口腔衛生管理が必要不可欠であるといえる。そのため,歯科衛生士は糖尿病について正しく理解した上で,患者の歯周病の正しい理解,継続した歯周管理のための指導の充実が必要である。
【取組み内容】対象:糖尿病教育入院中に歯周診療科へ紹介のあった患者
実施内容:歯周組織検査,PISA;デンタルエックス線検査;医療用グミゼリーを用いた咀嚼能率検査;糖尿病と歯周病の関連について説明・口腔衛生管理指導
【結果及び考察】当院糖尿病内科から歯周診療科への紹介患者数はH26~29年(7月末まで)94人であった。当科で口腔衛生管理を継続している患者のPISAの平均は初診時1194.8㎟から231.9㎟となり,1口腔単位の炎症の軽減が認められ,HbA1cは8.9%から6.9%に改善した。両疾患の病状の改善が明らかとなり,歯周治療が糖尿病の改善の一助となっている可能性が示された。このことから,糖尿病患者は歯周病治療と,その後の継続した口腔衛生管理が必要不可欠であるといえる。そのため,歯科衛生士は糖尿病について正しく理解した上で,患者の歯周病の正しい理解,継続した歯周管理のための指導の充実が必要である。