[P-008] 口腔汚染状況の新しい評価法の検討
New concept of pollution situation in oral cavity
研修コード:2203
Keywords:ATP、インピーダンス、口腔、汚染状況
【目的】チェアサイドで簡便に行える口腔汚染状況の評価法としてATP拭き取り検査法を応用し口腔の汚染状況の数値化による可視化を目的とした。
【材料および方法】実験に同意の得られた本学学生ボランテイア75名(20~22歳)を対象とし,ガムテストにより唾液を採取し,得られた唾液については,血液寒天培地,MS寒天培地,Chromagar Candida寒天培地(Becton Dickinson co. Japan)を用いて連続段階希釈とコロニー形成法による培養試験,細菌カウンタDU-AA01NP-H(Panasonic.co Japan)によるインピーダンス測定,ATP測定を行った。ATP測定は,Lcipac A3 surface, A3 waterおよびPD-30(Kikkoman co. Japan)にて計測した。
【結果】ガムテストによる唾液分泌量は7~37.5ml/10分(中央値20ml/10分)であった。ATP測定値は唾液で14216~117792RLU/ml(中央値41168)舌表面で18415~840745RLU/ml(中央値214760)を示した。培養試験では10 5~10 9 CFU/ml(中央値10×10 7 CFU/ml)およびインピーダンス測定値では0.03~1.26×10 7/ml(中央値0.27×10 7/ml)を示した。唾液のATP量とインピーダンス測定値の間には有意な相関が認められた。
【結論】ATP拭き取り検査法は,口腔汚染状況を反映する指標として数値化できることにより具体的に汚染状況を評価できる。また,その簡便性と低コストゆえにこれからの口腔汚染状況検査の主力になりえるものと考えられる。
【材料および方法】実験に同意の得られた本学学生ボランテイア75名(20~22歳)を対象とし,ガムテストにより唾液を採取し,得られた唾液については,血液寒天培地,MS寒天培地,Chromagar Candida寒天培地(Becton Dickinson co. Japan)を用いて連続段階希釈とコロニー形成法による培養試験,細菌カウンタDU-AA01NP-H(Panasonic.co Japan)によるインピーダンス測定,ATP測定を行った。ATP測定は,Lcipac A3 surface, A3 waterおよびPD-30(Kikkoman co. Japan)にて計測した。
【結果】ガムテストによる唾液分泌量は7~37.5ml/10分(中央値20ml/10分)であった。ATP測定値は唾液で14216~117792RLU/ml(中央値41168)舌表面で18415~840745RLU/ml(中央値214760)を示した。培養試験では10 5~10 9 CFU/ml(中央値10×10 7 CFU/ml)およびインピーダンス測定値では0.03~1.26×10 7/ml(中央値0.27×10 7/ml)を示した。唾液のATP量とインピーダンス測定値の間には有意な相関が認められた。
【結論】ATP拭き取り検査法は,口腔汚染状況を反映する指標として数値化できることにより具体的に汚染状況を評価できる。また,その簡便性と低コストゆえにこれからの口腔汚染状況検査の主力になりえるものと考えられる。