60th Annual Meeting in Autumn

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一般演題ポスター

炎症

一般演題ポスター
炎症

Sat. Dec 16, 2017 9:00 AM - 5:00 PM ポスター会場 (さくら)

P-046~P-060
(ポスター討論:11:40~12:30)

[P-052] miR-200bはヒトアメロチン遺伝子発現を抑制する

MiR-200b suppresses human amelotin gene expression

山崎 瑞穂1,岩井 泰伸1,能田 佳祐1,松井 沙莉1,加藤 彩子1,2,目澤 優1,2,高井 英樹1,2,中山 洋平1,2,小方 頼昌1,2/Mizuho Yamazaki1,Yasunobu Iwai1,Keisuke Noda1,Sari Matsui1,Ayako Kato1,2,Masaru Mezawa1,2,Hideki Takai1,2,Yohei Nakayama1,2,Yorimasa Ogata1,2 (日本大学松戸歯学部歯周治療学講座1,口腔科学研究所2/Department of Periodontology, Nihon University School of Dentistry at Matsudo1,Research Institute of Oral Science2)

研修コード:2504

Keywords:miR-200b、アメロチン、TNF-α、IKKβ

【緒言】MicroRNA(miRNA)は,標的mRNAの3’-UTRに結合し翻訳抑制を引き起こす短鎖・一本鎖ノンコーディングRNAである。我々は,炎症歯肉でmiR-200bの発現が増加することを以前に報告した。アメロチン(AMTN)は,成熟期エナメル芽細胞および接合上皮で発現するエナメルタンパク質である。今回,歯肉上皮細胞でのAMTN遺伝子発現に対するmiR-200bの影響について解析した。
【材料と方法】ヒト歯肉上皮細胞(Ca9-22)にmiR-200b発現プラスミドを導入し,TNF-α(10ng/ml)で12時間刺激後のAMTNとIKKβ mRNA量をリアルタイムPCRで解析した。ヒトAMTN遺伝子プロモーター配列(-353~+60)を含むルシフェラーゼ(LUC)プラスミドにmiR-200b結合配列を含むAMTN 3’-UTR 708~1692配列を挿入し,miR-200b発現プラスミドとともにCa9-22細胞に導入後,TNF-αで12時間刺激し,LUCアッセイを行った。
【結果と考察】Ca9-22細胞をTNF-αで刺激するとAMTNおよびIKKβ mRNA量は増加し,miR-200b発現プラスミドの導入で増加量はそれぞれ部分的または完全に抑制された。AMTN 3’-UTR LUCの転写活性はTNF-α刺激で上昇し,miR-200b発現プラスミドの導入で転写活性の上昇は部分的に抑制された。以上の結果から,miR-200bはAMTN 3’-UTRに結合するとともに,IKKβ mRNAを標的として,ヒトAMTN遺伝子発現を直接または間接的に調節すると考えられた。