60th Annual Meeting in Autumn

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一般演題ポスター

骨・硬組織

一般演題ポスター
骨・硬組織

Sat. Dec 16, 2017 9:00 AM - 5:00 PM ポスター会場 (さくら)

P-069~P-078
(ポスター討論:11:40~12:30)

[P-075] Porphyromonas gingivalis由来LPS存在下での骨リモデリングにおけるメカニカルストレス応答性イオンチャネルTRPV4の役割

A Role of TRPV4, mechanosensitive ion channel, in bone remodeling with Porphyromonas gingivalis LPS

竹谷 佳将,鈴木 允文,吉川 佳織,安井 絢子,石井 麻紀子,大塚 秀春,申 基喆/Yoshimasa Taketani,Takafumi Suzuki,Kaori Yoshikawa,Ayako Yasui,Makiko Ishii,Hideharu Otsuka,Kitetsu Shin (明海大学歯学部口腔生物再生医工学講座歯周病学分野/Division of Periodontology, Department of Oral Biology and Tissue Engineering, Meikai University School of Dentistry)

研修コード:2504

Keywords:TRPV4、骨芽細胞、咬合性外傷

【目的】骨芽細胞に発現するイオンチャネルTransient Receptor Potential Vanilloid 4(TRPV4)はメカニカルストレスにより活性化し,定常状態での骨量維持に働いていると考えられている。本研究では,歯周炎を伴う咬合性外傷によって生じる歯槽骨吸収の分子メカニズムを解明することを目的として,Porphyromonas gingivalis 由来LPS(以下LPS)存在下での骨芽細胞に対し,メカニカルストレスが負荷された際のTRPV4の役割を検討した。
【材料と方法】骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1細胞をLPS添加,非添加の条件で7日間,骨芽細胞分化培地で培養した。7日目の細胞を回収し,リアルタイムPCR法にてTRPV4の発現およびRANKL/OPG比を定量した。次にメカニカルストレスの負荷を想定して,培養7日目の細胞にTRPV4アゴニストである4α-Phorbol 12-13-dicaprinate(4α-PDD)を添加し,24時間後の細胞を回収,RANKL/OPG比を評価した。
【結果と考察】培養7日目ではLPS添加の有無によりTRPV4の発現に有意差はなかった。また,RANKL/OPG比はLPS添加群で上昇傾向を示したものの有意差は見られなかった。一方,培養7日目のLPS添加群に4α-PDDを添加したところ,RANKL/OPG比が有意に上昇したことから,LPSはTRPV4の応答性を増強することでRANKL/OPG比を上昇させることが示唆された。
【結論】歯周炎存在下でのメカニカルストレスによる骨リモデリングにTRPV4が関与している可能性が考えられる。