[P-TK-18-5] 障害者リハビリテーション推進プロジェクトチームの取り組み
地域包括ケアシステム構築のために当院ができること
Keywords:障害児者, 地域包括ケアシステム, 連携
【目的】厚労省は地域包括ケアシステムの構築を推進している。神奈川県大和市において障害児者数は平成17年から26年までに1.48倍増加しており,そのうえ親世代も高齢となり親子ともに支援を必要とする世帯も出てきている。しかし障害者総合支援法で支援している福祉分野では,リハビリテーション専門職(以下リハ職)が支援出来る機会は多くない。このような状況を踏まえ当院では福祉分野の現状把握とリハ資源の提供を目的に障害者リハビリテーションプロジェクトチーム(以下障害チーム)を設置した。この取り組みについてまとめ,今後の展望について考察することとする。
【方法】当院リハビリテーション科内に平成28年度障害チームを立ち上げた。責任者に言語聴覚士(以下ST),チームリーダー(演者),メンバーには理学療法士,作業療法士,STをそれぞれ1名ずつ配置した。目的におくリハ資源の提供とは,障害者の更なる自立支援を図る,高齢化している障害者の介護予防を推進する,施設スタッフの介助技術に関する指導を行うこととしている。現状把握のために大和市自立支援協議会の事務局も務めている大和市障害者自立支援センターとの打ち合わせを重ね,福祉施設の見学を行った。そして定期的に支援できる施設探しを始めた。
【結果】演者と大和市障害者自立支援センターとの打ち合わせは適宜行い,進捗状況の確認,問題点の共有,新たな取り組みについて検討を行っている。見学を実施した施設は市内の就労移行支援施設3ヶ所,就労継続支援A・B型6ヶ所,入所施設1ヶ所,デイサービスセンター1ヶ所であった。市外は地域就労援助センター1ヶ所,就労移行支援施設1ヶ所,就労継続支援B型1ヶ所,生活介護施設2ヶ所,入所施設2ヶ所であった。またPT,OTが勤務している施設も市外で3ヶ所見学を行った。多くの施設は複数の種別で支援をしており各々取り組みは異なる。この見学後に毎月の訪問指導が可能となった施設は3ヶ所であった。やり取りがスムースに行える施設もあれば,まだまだ関係性の構築に時間が掛かる施設もあった。
【結論】地域包括ケアシステム構築のために,医療分野である障害チームと障害分野の施設の連携の取り組みをまとめた。やり取りがスムースに行えた施設には看護師が配置されていた。福祉分野の職員は専門資格を保持している方も少なく,リハ職と協働した経験も多くないために連携が取れるようになるためには,定期的な訪問指導が必要になると考えている。福祉分野の抱えている問題を解決するために,リハ職の介入は有意義なものと感じた。更なる連携強化を目指すために,市内全施設の看護師を集めた座談会の計画をしている。今後当院に出来ることは,この取り組みを継続できる体制を作るために事業化し,お互いに本音で意見を言い合える関係を構築することである。そのうえで施設職員への指導や障害者の自立支援,介護予防への取り組みを継続していきたい。
【方法】当院リハビリテーション科内に平成28年度障害チームを立ち上げた。責任者に言語聴覚士(以下ST),チームリーダー(演者),メンバーには理学療法士,作業療法士,STをそれぞれ1名ずつ配置した。目的におくリハ資源の提供とは,障害者の更なる自立支援を図る,高齢化している障害者の介護予防を推進する,施設スタッフの介助技術に関する指導を行うこととしている。現状把握のために大和市自立支援協議会の事務局も務めている大和市障害者自立支援センターとの打ち合わせを重ね,福祉施設の見学を行った。そして定期的に支援できる施設探しを始めた。
【結果】演者と大和市障害者自立支援センターとの打ち合わせは適宜行い,進捗状況の確認,問題点の共有,新たな取り組みについて検討を行っている。見学を実施した施設は市内の就労移行支援施設3ヶ所,就労継続支援A・B型6ヶ所,入所施設1ヶ所,デイサービスセンター1ヶ所であった。市外は地域就労援助センター1ヶ所,就労移行支援施設1ヶ所,就労継続支援B型1ヶ所,生活介護施設2ヶ所,入所施設2ヶ所であった。またPT,OTが勤務している施設も市外で3ヶ所見学を行った。多くの施設は複数の種別で支援をしており各々取り組みは異なる。この見学後に毎月の訪問指導が可能となった施設は3ヶ所であった。やり取りがスムースに行える施設もあれば,まだまだ関係性の構築に時間が掛かる施設もあった。
【結論】地域包括ケアシステム構築のために,医療分野である障害チームと障害分野の施設の連携の取り組みをまとめた。やり取りがスムースに行えた施設には看護師が配置されていた。福祉分野の職員は専門資格を保持している方も少なく,リハ職と協働した経験も多くないために連携が取れるようになるためには,定期的な訪問指導が必要になると考えている。福祉分野の抱えている問題を解決するために,リハ職の介入は有意義なものと感じた。更なる連携強化を目指すために,市内全施設の看護師を集めた座談会の計画をしている。今後当院に出来ることは,この取り組みを継続できる体制を作るために事業化し,お互いに本音で意見を言い合える関係を構築することである。そのうえで施設職員への指導や障害者の自立支援,介護予防への取り組みを継続していきたい。