[P-YB-04-5] 介護予防事業参加者がリハビリテーション専門職へ期待することに関する調査
東京都小金井市の場合
Keywords:小金井市, 介護予防事業, リハビリテーション専門職
【はじめに,目的】小金井市は東京都下に位置し,平成28年9月1日の時点で,人口119146名のうち,65歳以上の割合は18.2%(21677名)である。今年度から市内に勤務するリハビリテーション専門職(以下,リハ専門職)が,介護予防事業に携わることとなり,その最初の関わりとして,7年前から市内で実施されてきたご当地体操である「さくら体操」の実施会場を月1回のペースで巡回し,身体機能のスクリーニング,運動指導,健康相談などを実施することとなった。「さくら体操」は,ストレッチ,筋力トレーニング,バランス練習などを組み合わせた複合的な運動内容をDVD化したもので,地域包括支援センターの管理の元,市内のボランティアで構成されるリーダーがDVDを映写しながら,近隣の高齢者と一緒に体操を行っており,毎週,市内の30箇所以上で実施されている。今年度から「さくら体操」にリハ専門職が関わるにあたり,先ず,どのような役割がリハ専門職に期待されているのかを把握することを目的にアンケート調査を実施した。
【方法】小金井市内の理学療法士5名と相談の上,自記式のアンケートを作成し,平成28年3月に市内各所の地域包括支援センターの職員に依頼して,さくら体操参加者に配布,回収してもらった。調査項目は,回答者の性別と年代,リハ専門職に期待すること,である。リハ専門職に期待することについては,「健康面の相談」「運動の指導」「体力測定結果のフィードバック」「健康や運動に関する講習や勉強会の開催」「歩行補助具の選定」「医療機関の紹介」「家屋環境の相談」「自分以外のご家族の介護や介助に関する相談」「特になし」「その他」の中から複数回答を許可して選択してもらった。
【結果】回答者数は160名(男性27名,女性124名,性別無回答9名)であった。回答者の年代は70歳代が53.1%と最も多く,次いで80歳代が38.8%,60歳代と90歳代がそれぞれ3.1%であった。「リハ専門職に期待すること」の集計結果では,「運動の指導」が最も多く,71.9%の方に選択されていた。以下,「健康面の相談(55.7%)」,「健康や運動に関する講習や勉強会の開催(52.5%)」,「体力測定結果のフィードバック(33.5%)」,「医療機関の紹介(32.1%)」,「特になし(18.6%)」,「歩行補助具の選定(17.6%)」,「自分以外のご家族の介護や介助に関する相談(10.4%)」,「家屋環境の相談(8.6%)」「その他(1.9%)」の順に多く選択されていた。
【結論】さくら体操参加者がリハ専門職に期待する役割として,「運動の指導」,「健康面の相談」,「健康や運動に関する講習や勉強会の開催」を望む方が多いことが分かり,これらのニーズを踏まえた活動を実施する必要がある
【方法】小金井市内の理学療法士5名と相談の上,自記式のアンケートを作成し,平成28年3月に市内各所の地域包括支援センターの職員に依頼して,さくら体操参加者に配布,回収してもらった。調査項目は,回答者の性別と年代,リハ専門職に期待すること,である。リハ専門職に期待することについては,「健康面の相談」「運動の指導」「体力測定結果のフィードバック」「健康や運動に関する講習や勉強会の開催」「歩行補助具の選定」「医療機関の紹介」「家屋環境の相談」「自分以外のご家族の介護や介助に関する相談」「特になし」「その他」の中から複数回答を許可して選択してもらった。
【結果】回答者数は160名(男性27名,女性124名,性別無回答9名)であった。回答者の年代は70歳代が53.1%と最も多く,次いで80歳代が38.8%,60歳代と90歳代がそれぞれ3.1%であった。「リハ専門職に期待すること」の集計結果では,「運動の指導」が最も多く,71.9%の方に選択されていた。以下,「健康面の相談(55.7%)」,「健康や運動に関する講習や勉強会の開催(52.5%)」,「体力測定結果のフィードバック(33.5%)」,「医療機関の紹介(32.1%)」,「特になし(18.6%)」,「歩行補助具の選定(17.6%)」,「自分以外のご家族の介護や介助に関する相談(10.4%)」,「家屋環境の相談(8.6%)」「その他(1.9%)」の順に多く選択されていた。
【結論】さくら体操参加者がリハ専門職に期待する役割として,「運動の指導」,「健康面の相談」,「健康や運動に関する講習や勉強会の開催」を望む方が多いことが分かり,これらのニーズを踏まえた活動を実施する必要がある