The 52st Congress of Japanese Society of Physical Therapy

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日本支援工学理学療法学会企画 » 教育講演2

[SK-3] 教育講演2 障がい者スポーツに対する支援工学理学療法の関わり

Sat. May 13, 2017 2:10 PM - 3:10 PM B1会場 (東京ベイ幕張ホール No. 1・2)

司会:山﨑 敦(文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科)

日本支援工学理学療法学会企画

[SK-3-1] 障がい者スポーツ参加当事者の立場から

三阪 洋行 (日本ウィルチェアーラグビー連盟)

●三阪洋行(みさか ひろゆき)プロフィール
1981年6月21日生まれ。大阪府出身。ウィルチェアーラグビー元日本代表。現在は千葉のBLASTというチームに所属しプレイする一方,代表ではアシスタントコーチを務めている。中学生で健常のラグビーを始め,布施工業高校3年生の時の練習中の事故から頸椎を損傷し,車いすの生活となった。8か月間の入院生活を経てウィルチェアーラグビーと出会う。その後4か月間のニュージーランドでのラグビー留学を経て,日本代表入りを果たす。2010年,サウスオーストラリア・シャークスに所属しオーストラリアリーグに参戦。パラリンピックは,2004年アテネ,2008年北京,2012年のロンドンと3大会に連続出場。

●ウィルチェアラグビーとは
四肢に障がいを有する人が行う競技であることから,クワドラグビーとも呼ばれている。2000年のシドニーパラリンピックから公式種目となり,昨年のリオデジャネイロパラリンピックでは日本初の銅メダルを獲得した。競技はバスケットコートで行われ,専用の車いすには相手の車いすを止めるためのバンパーや,相手の車いすから逃れるためのウィングが取り付けられている。車いす同士のタックルが認められていることが特徴である。ボールはバレーボールを基に開発された専用球が使用され,パスまたはひざの上に置いてゴールまで運ぶ。コート内では原則,あらゆる方向にパスすることが可能である。
●理学療法士への提言
これまでの理学療法士との関わりと,ウィルチェアラグビーという競技を通して理学療法士に望むこと,支援工学に期待することについて,現在日本代表の強化に関わる立場からお話しします。