[YB-4-2] 身体的フレイルの予防
フレイルには,身体的,心理・精神的,社会的という3要素が含まれるとされている。この中で,身体的フレイルはいわゆる運動器障害とオーバーラップする部分が多く,特に骨格筋の加齢変化を示すサルコペニアとはほぼ同義として扱われることもしばしばである。
身体的フレイルの予防を掲げた場合,最も重要な戦略は運動介入であり,運動の効果を高めるために有用と考えられるのが栄養介入である。身体的フレイルの予防を目指す場合に必要な運動はレジスタンストレーニングであり,低負荷でも良いので十分な量(回数,セット数)を担保し,仕事量を高めておくことが重要と考えられている。一方,栄養としてはタンパク質(アミノ酸)の摂取が推奨されており,特に筋タンパクの同化抵抗性が認められる高齢者にとってタンパク質摂取は重要な介入手段となる。そして今後は,このように有用とされる身体的フレイル対策を,地域でも実践できるように落とし込むことが重要である。
このような中で,各地で実施されている介護予防事業は,運動,栄養,口腔への対策が中心となって展開されており,介護予防と身体的フレイル予防の方向性は同じであると考えられる。近年では,いわゆる指導者付きの予防事業だけでなく,住民主体の自主グループの重要性も高まっており,より簡便,より安全,そして有用なプログラム開発が求められている。地域包括ケア時代の中で,理学療法士には,専門性を発揮しながら他職種との連携を強化し,地域で介護予防(≒身体的フレイル予防)を実践できるシステムを構築することが求められている。
身体的フレイルの予防を掲げた場合,最も重要な戦略は運動介入であり,運動の効果を高めるために有用と考えられるのが栄養介入である。身体的フレイルの予防を目指す場合に必要な運動はレジスタンストレーニングであり,低負荷でも良いので十分な量(回数,セット数)を担保し,仕事量を高めておくことが重要と考えられている。一方,栄養としてはタンパク質(アミノ酸)の摂取が推奨されており,特に筋タンパクの同化抵抗性が認められる高齢者にとってタンパク質摂取は重要な介入手段となる。そして今後は,このように有用とされる身体的フレイル対策を,地域でも実践できるように落とし込むことが重要である。
このような中で,各地で実施されている介護予防事業は,運動,栄養,口腔への対策が中心となって展開されており,介護予防と身体的フレイル予防の方向性は同じであると考えられる。近年では,いわゆる指導者付きの予防事業だけでなく,住民主体の自主グループの重要性も高まっており,より簡便,より安全,そして有用なプログラム開発が求められている。地域包括ケア時代の中で,理学療法士には,専門性を発揮しながら他職種との連携を強化し,地域で介護予防(≒身体的フレイル予防)を実践できるシステムを構築することが求められている。