日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

オーガナイズドセッション

[2room1-1520] オーガナイズドセッション A「トランジションのデザイン」

2022年6月25日(土) 15:20 〜 16:50 口頭発表 第1会場

15:20 〜 16:50

[2room1-1520-1add] オーガナイズドセッション A「トランジションのデザイン」

オーガナイザー:
 長谷川 敦士/武蔵野美術大学

パネリスト等:
 水野 大二郎/京都工芸繊維大学
 岩嵜 博論/武蔵野美術大学
 佐々木 剛二/日立製作所
 長谷川 敦士/コンセント・武蔵野美術大学

VUCAの時代の「厄介な問題」の時代において、デザイン主導で持続可能な未来へ「移行」していくトランジションのデザインが求められている。こういったアプローチは、システミックデザインと呼ばれ、そこでは、政治、社会、経済、科学、技術、そして文化などのあらゆるものがデザインの対象として統合され、生命システム理論における自己組織化の視点が導入されている。

 ここ数年では、米カーネギーメロン大学の「Transition Design」、英デザインカウンシルの「Beyon Net Zero」など、具体的なフレームワークも提唱されており、議論が活発化している。

 トランジションのデザインは、書籍「Designs for the Pluriverse」などでも取り上げられ、未来へのビジョンを作り出すのみならず、土着性や存在論的デザインの視点からも議論の対象となっている。

 本セッションでは、トランジションのデザインを試行している京都工芸繊維大学、日立製作所、武蔵野美術大学からその実践についての報告を共有し、そのあり方や可能性、意義についての議論を行う。本大会テーマである「変化“せられる”デザイン」について、「トランジションのデザイン」という視点で議論を深めたい。