日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

テーマセッション

[3C] 情報デザイン研究部会2「足元のWHYを問い直すデザイン」

2022年6月26日(日) 09:00 〜 10:40 口頭発表 第3会場

座長(テーマセッション):二宮 咲子(関東学院大学)

10:00 〜 10:20

[3C-04] デザインの社会実践を促す独創アプローチの試み

*樋口 涼佳子1、横溝 賢2 (1. 札幌市立大学大学院、2. 札幌市立大学)

キーワード:Solely Designing Approach, Designing in Society, Communication

現代のデザイン学生は社会と向き合う実践的なデザイン能力が求められ、グループワーク等を通じて社会の中で実践するためのデザイン手法を学んでいる。しかし、デザイン学生の筆者はこれまで、教室の中で設定された社会的なテーマを問い直すことなく、さらに現場に出向くこともなくデザインを進めてきた。そうした社会経験が不足する学習環境が背景ある中で、筆者は札幌市南区石山地区で発見した札幌軟石を題材に社会実践デザインを試みた。そのデザイン活動で様々な立場の人と活動を共にする共創に至る前の、独りでデザインの問題に向き合うものづくりの段階を〈独創〉と位置付け、現場で見つけた素材に向きあった。現場に立ち独りでものづくりをすることによって、社会と関わっていく可能性を発見した。