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[3C-05] あるがままを享受できる社会的なデザインの可能性
〜札幌市電のある暮らしの息遣いを描き出すデザイン活動を事例として〜
キーワード: Co-Narrative Tools, Progettare Thinking, Rambling Design Activity
筆者らは、札幌のまちを常に観光的な方法で利用しており、札幌のまちをよく知っているつもりでいた。しかし、まちの人びとや物事のリアルな関連性を考えるようなデザイン実践はできていなかった。そこで、札幌市電に乗ってあてもなく動き回ることで、あるがままの札幌のまちを捉え直そうとした。その後、捉え直した札幌市電周辺の世界を3度にわたって他者と共有した。本稿では、この一連の活動の中で起こったことを概説するとともに、筆者らが見たものを他者と共有する方法の変化の様子と、その効果について考える。