日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

口頭

[5A] デザイン方法論

2022年6月25日(土) 09:00 〜 11:00 口頭発表 第5会場

座長:柳澤 秀吉(東京大学)

09:40 〜 10:00

[5A-03] 行政組織におけるデザイン方法論としてのペルソナの活用

―滋賀県「ポストコロナにおける滋賀県の姿を考える」WGの事例分析―

*岩嵜 博論1 (1. 武蔵野美術大学)

キーワード:design for government, persona, design methodology

行政課題の複雑化や行政サービスのデジタル化に伴って行政組織においてデザイン方法論の活用が進展している。本研究は,日本の行政組織におけるデザイン方法論の実践として,ペルソナがどのように作成され,どのように政策に反映されたかを明らかにすることを目的とする。本研究では,滋賀県庁において2020年度に行われた「ポストコロナにおける滋賀県の姿を考える」ワーキンググループ(WG)で作成されたペルソナとその成果を活用した政策立案の過程を対象に事例研究を行った。事例分析を通じて,行政組織におけるペルソナ活用のメリットとして,1)住民への共感醸成,2)組織内コミュニケーション,3)未来視点での政策立案の3点が挙げられることがわかった。