13:40 〜 14:00
[5D-03] 国際競技大会におけるサインの提案
第19回FINA世界水泳選手権2022福岡大会に向けて-1
キーワード:Sign, Universal design, Inclusion
多様な人々が一同に会する国際競技大会において、わかりやすいサインは長年の課題であるが、近年、サイン本来の目的から外れ、サインの理解のしやすさが蔑ろになっている事例が散見される。本稿では、ユニバーサルデザインの観点から理解度に着目したサインデザイン(主に矢印)を提案し検証することを目的とした。ケーススタディとして、第19回FINA世界水泳選手権2022福岡の屋外誘導サインを対象とし、①読み間違えがない「方向」矢印: JIS規格の方向矢印の軸を170%長くしたもの、②「引き戻し」がわかる矢印:「始点」と「終点」の位置が非対称なもの、以上2点を制作し、ヒアリング調査を行った。結果、どちらも最も高い理解度を得ることができた。また、歩行者の目線に立ったナビゲートという面から③わかりやすい歩行案内シンボル:歩行者に向けて、現地点から目的地までの目安を提示するもの、を新たに制作した。どの提示方法がわかりやすいかを検証するためにヒアリング調査を行い、移動時間(min)と歩行を表すピクトグラムとの併記が良いことが明らかとなった。