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[6A-04] 全国籐製品新作品評展示会の特質・意義・問題
キーワード:Postwar Japanese Rattan Furniture, Modern Design, Design Imitation
1963 年から71 年まで隔年で5 回、東京または大阪において、全国籐商工業連合会主催・政財界の後援で開催された「全国籐製品新作品評展示会」は、日本初の全国的な籐家具の新作品評展示会であった。受賞作品に見られた「細部の装飾を排除して、太民籐・幼民籐/丸籐・芯籐編みだけで構成する造形美、異素材との組合せ」というモダンデザインと新技術の特徴は、全籐連展によって全国に伝播していった。しかし、芯籐編みのバスケットチェアの模倣品が受賞するという問題も孕んでいた。