日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

口頭

[6B] デザイン史

2022年6月25日(土) 13:00 〜 14:40 口頭発表 第6会場

座長:工藤 芳彰(拓殖大学)

14:20 〜 14:40

[6B-05] フォーカス・イシューから考察するデザインの変遷

*松崎 佑亮1、佐藤 弘喜2 (1. 千葉工業大学大学院、2. 千葉工業大学)

キーワード: Design, Good Design Award, Focused Issues

デザインはイギリスで産業革命が起こった19世紀後半から時代の移り変わりと共に変化し、社会情勢や地球環境等に大きく影響し合ってきた。そのため、デザインというものはその年、その時代の流行や人々の生活、社会環境を表現するものといえる。本研究の目的は、近年のデザインの変遷やデザイン概念の変化、その他デザインに関するもの・ことの変化を明らかにし、将来的なプロダクトデザインを考える上で有効な資料とすることである。分析方法は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催しているGOOD DESIGN AWARDの公式ホームページに掲載されている「フォーカス・イシュー」の中のグッドデザイン賞の審査員の方々が書いた各コラムを分析し、他の年の分析と比較する。結果として、2020年以降は、業種の垣根を超えた共通の未来への提案を評価し、期待するコラムが多く見られた。SDGsの普及によって豊かな未来の形が社会全体で共有され、それぞれが思い描いていた豊かな未来がこの7年間で明確な目標となり、デザインに対する意識や取り組みが真の通ったものになったと考える。