日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

口頭

[8B] 環境デザイン

2022年6月25日(土) 13:00 〜 15:00 口頭発表 第8会場

座長:中島 瑞季(東京電機大学)

13:20 〜 13:40

[8B-02] PROTEIN

「タンパク質多様性社会」実現の重要性について

*堀 晴菜1、オオニシ タクヤ2 (1. 昭和女子大学国際文化研究所リサーチ・アシスタント、2. 昭和女子大学環境デザイン学科)

キーワード:Protein, Food Problem, Energy Design

食糧問題の中でも特に大きな課題を抱えているのは、動物性タンパク質を生産する畜産業や漁業である。今後の人口増加・食糧需要を満たすために動物性タンパク質の生産を拡大していくことは容易ではなく、さらに大きな問題を引き起こす可能性が高いと言われている。私たち人類は、食糧問題を解決するためにタンパク質の生産方法を見直す必要があり、現時点では代替タンパク質がその解決策の一つだ。本研究では、代替タンパク質をおよそ100事例を調査し、環境・生態系・社会的弱者が犠牲とならない多様な食糧からタンパク質を獲得することが重要であることを明らかにした。そして、食糧問題の先にある理想的な社会を「タンパク質の多様性社会」と定義した。消費者も生産者もこの「タンパク質多様性社会」というビジョンを共有し、この社会の実現に向けて行動し、様々な方法を試し続けることが重要である。