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[8B-05] 自動運転車における空間特性とコミュニティ形成の検証(その 1)
キーワード:Autonomous Car, Community, Space characteristics
本研究では,名古屋市鶴舞地区における自動運転の実証実験を対象とし,自動運転車における空間特性と乗客によるコミュニティ形成について検証することを目的とする。鶴舞地区および自動運転車に対する課題と要望を把握し,実験で用いる設問項目を設定するため,学生と社会人を対象にワークショップをおこなった。ワークショップより、各施設間の移動距離や移動時間が長いことが課題であるとがわかった。次に,照明の色温度毎に乗客の意識と会話を把握するため,照明実験をおこなった。異なる色温度の照明を設置した自動運転車に乗客が乗車し,アンケートに回答した。また,車内における会話の様子を録画,録音をおこなった。この照明実験から,照明の色温度を上げることにより,文字や画面を見る行為をおこないやすいと感じているとわかった。また,照明の色温度を下げることにより,空間にゆとりを感じ,穏やかでリラックスな印象を与え,荷物の運搬や雑談,スマホの操作を おこないやすいと感じているとわかった。そして,色温度が高い方と比較して,会話回数が多く,会話時間が長いことがわかった。