日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

口頭

[8B] 環境デザイン

2022年6月25日(土) 13:00 〜 15:00 口頭発表 第8会場

座長:中島 瑞季(東京電機大学)

14:40 〜 15:00

[8B-06] 自動運転車における空間特性とコミュニティ形成の検証(その2)

*村上 諒叡1、杉山 弥優1、伊藤 孝紀1、杉戸 亮介2 (1. 名古屋工業大学、2. 名古屋工業大学大学院)

キーワード: Autonomous Car, Community, Space characteristics

本研究は、鶴舞地区における自動運転の実証実験を対象とし、自動運転車における空間特性と乗客によるコミュニティの形成について検証することを目的とする。自動運転車における照明の各色温度とBGMの各テンポに対する乗客の意識と発話、会話の特徴を把握するために照明実験とBGM実験をおこなった。乗客は乗車後にスマートフォンを用いてアンケートに回答した。また、車内に設置されたドライブレコーダーおよびICレコーダーより、乗客の会話を録画、録音した。BGM実験では、BGMのテンポを選定するため、テンポ選定実験をおこなった。テンポの好みとBGMとしての適切さによる影響を減らすため、[120bpm]と[180bpm]を用いて実験をおこなった。BGM実験から、テンポの速いBGMは時間が短く感じ、空間を楽しいと感じていることがわかった。テンポの遅いBGMは読書や休憩といった一人の行為、テンポの速いBGMは雑談や会議といった複数人の行為や通勤・通学といった行為をおこないやすいと感じていることがわかった。また、テンポの速いBGMが会話が多いことがわかったのでBGMが会話を促したと考えられる。