日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

ポスター

[PA] エリアA(家具、木工、建築、インテリア、環境、景観、地域振興、地域研究、その他)

2022年6月26日(日) 10:50 〜 11:50 エリアA (ポスター発表)

[PA-11] 地理情報システム(GIS)による夜景探索

香川県をケーススタディとして

*吉田 亮太1、俵谷 和希2、三宅 亮一郎3、田中 みなみ2 (1. 芝浦工業大学大学院、2. 芝浦工業大学、3. 株式会社ニデア)

キーワード:Night view, GIS


香川県では,県内の周遊型観光及びそれにおける夜間の観光スタイルの確立,定着に注力している。本研究では,これまで夜景に注目されてこなかった地域の観光資源の開拓手法を探るため,ケーススタディとして坂出市を対象地とし,GIS(Geographic Information system)と夜間の衛星画像を用いて夜景探索を行う。まず,対象地域における観察点の位置をGISデータ化した。今回は公共施設,道の駅,運動施設と海岸線を観察点とし,これら観察点からの可視領域を標高データを用いて算出した。この可視領域に衛星画像を重ね合わせることで,観察点毎の可視領域内の光の面積を算出した。このシミュレーションを基に現地調査を行い,シミュレーション結果検証を行った。現地調査の結果,施設,海岸線などの観察点から正しいシミュレーション動作を確認できた。しかし実際は建築物や樹木などに遮断られることがあるため,必ずしもシミュレーションと一致するとは限らない。特に内陸部では周囲に住宅街が多く存在することから,建築物の高さデータをGISに加えることでシミュレーションの精度を上げることができると考えられる。