日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

ポスター

[PA] エリアA(家具、木工、建築、インテリア、環境、景観、地域振興、地域研究、その他)

2022年6月26日(日) 10:50 〜 11:50 エリアA (ポスター発表)

[PA-16] 視覚障がい者のための下り段差検知システムの提案

*遠藤 諒1、豊田 泰徳2、田中 みなみ3 (1. 芝浦工業大学大学院、2. 芝浦メカトロニクス株式会社、3. 芝浦工業大学)

キーワード:Negative obstacle detection, Visual impaired people, White cane


視覚障がい者の歩行は,白杖や盲導犬に頼っている.しかし,これらを使用しても,下向きの段差を見つけるのが難しく,今日においても事故はあとをたたない.近年の技術の進歩に伴い視覚障害者の歩行を支援するシステムの開発が進んでいる.しかしながら,製品化されているシステムは少ない.この研究では,インタビューと先行研究として報告された問題に基づいて,測距モジュールを使用して視覚障害者の歩行を支援するウェアラブルの下り段差検知システムを開発した.20人の学生を実験協力者として,開発されたデバイスを装着して,下り階段において本システムを検証した結果,200回の検証実験において検知成功率98.5%,検知距離は腰に装着した場合で,想定値の±10cmに収めることができた.