[PB-05] 女性差別当事者に対する意見獲得を目的とした日記帳の提案
キーワード:Discrimination against women, Obtaining opinions, Reflection
女性に対する差別は個人・団体問わず社会に強く根付いている.女性差別がなくならない理由のひとつに,若者の政治への関心の低さがある. 女性差別を解消するには,若者が自身の行動が社会に影響を及ぼせるとの認識が必要不可欠である.社会と自身の経験を結びつけ,政治を我が事と捉えることで可能になるだろう.それら結びつきの省察により自身の認識や意見を強固にできると考える.本研究では,女性自身の釈然としない経験をもとに,内省を促す感情表現の方法を検討する.女性自身が自身の体験と女性差別の関連性を認識し,その過程で社会や女性全般に対する意見を獲得し,多様な視点を獲得することを目的とする.提案物アイデア展開のためにユーザ調査とワークを実施した.その結果からペルソナとコンセプトを設定し,省察を促すための要件を特定した.以上の調査から,ユーザである女性が女性差別の情報に触れ,編み物をしながら考え,記録ができる日記帳「あんどBook」を制作した.