[PB-07] 動物の頭部形態の類型化をもとにした工作キットの設計
体験プログラムにおける教材としての工作キットの設計
キーワード:Craft Kits, Teaching Materials, Morphology
動物園で展示されている動物の中で肉食系と草食系を対象に、それらの動物の頭部の形態の特徴を紙工作キットとして再現するため、それぞれの動物の頭部の形態を生物学的視点から2種類に分類した。草食動物は、消化の困難な植物を食べるためあごの長さが長くなり、そこに咀嚼のためのよく発達した臼歯が並ぶようになった。そのため一般的に、肉食動物に比べて面長の顔つきになっていると考えられる。それに対して肉食動物は、捕らえようとする獲物との距離感を測るため立体視する必要があることから前向きに左右でやや離れた位置に目があり、草食動物よりも幅のある顔のかたちになっていると考えられる。このような特徴を紙工作キットとして平面の折りや差し込み、接着などを組み合わせて半立体構造として表現するために2種類の基本形態とした。なお、これらの工作キットは、草食系は鼻部と一体化した顔面と耳の2種類のパーツとし、肉食系は顔の中央にある大きな鼻部を強調するために別パーツとして、鼻部、顔面、耳の3種類のパーツとした。