日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

ポスター

[PB] エリアB(グラフィック、CG、情報、インタフェース、方法論、ファッション、ユニバーサル)

2022年6月26日(日) 10:50 〜 11:50 エリアB (ポスター発表)

[PB-09] 子供の医療プロセスにおけるゲーミフィケーションの可能性に関する研究

子供のリハビリテーションゲーム・デザインと、その背景にある関係者との効果的コミュニケーション・システムのデザイン提案

*程 銘1、植村 朋弘2 (1. 多摩美術大学大学院、2. 多摩美術大学)

キーワード:Gamification, Medical Communication, User Experience Design


本研究におけるゲーミフィケーション(gamification)を取り入れた医療プロセスとは、子供の病院に対する抵抗感を緩和し、子供たちのリハビリテーションに対する積極性を高め、医療関係者とのコミュニケーションの問題を改善することである。したがって患児を持つ保護者への支援、保護者と医療関係者に対するプロセスの問題点をより良い方向に導く必要がある。子供と保護者と医療関係者の三者のコミュニケーションと協同を順調に行うことに着目している。
 本研究では、ゲーミフィケーションの概念を一部の子供の医療プロセスに応用し、リハビリテーションの娯楽性向上の可能性について試みる。それを基にゲーミフィケーションをデザインする意味と枠組みについて明らかにすることを研究目的とする。その結果を手掛かりに、子供に自信をつけ自発性を引き出すこと、保護者への不安を解消しリハビリテーションに対する理解や協力が得られるよう支援していく。また医療関係者と情報を共有することで、診断や計画を全体的に把握できるようにする。医療関係者は信頼関係を築くコミュニケーションによって、医療プロセスを円滑に進めることを求める。これらを基にゲーミフィケーションの医療サービスへの取り組みを構築していく。