日本デザイン学会 第69回研究発表大会

講演情報

ポスター

[PC] エリアC(マネージメント、計画、教育、システム・形態、構成、論、史、材料計画、デザイン評価、感性工学、人間工学)

2022年6月26日(日) 10:50 〜 11:50 エリアC (ポスター発表)

[PC-14] 杖歩行時のグリップに作用する荷重の分析

*森岡 大輔1、楊 浩云1、下林 さゆ美1 (1. 拓殖大学 工学部)

キーワード:Walking Stick, Mechanical Load, Electromyogram


杖は入手性が良いため,歩行補助によく用いられる一方で,杖選択の明確な指標は見受けられない.もし力学的負荷から握りやすさの定量的評価ができれば,杖利用者それぞれが個々にあった最適な杖選択をおこなうための一つの指標になるのではないかと考えた.そこでわれわれは杖歩行中に,杖グリップに作用する力学的負荷と上肢筋電を計測するシステムを製作し,5種類のグリップを用いて被験者7人で歩行実験をおこなった.実験の結果,断面形状が変化することで尺側手根屈筋と浅指屈筋で最大約6%筋発火が低下し,グリップに作用する力学的負荷は約15%低減できることが明らかとなった.