会長挨拶
第12回動物看護大会開催にあたり
一般社団法人日本動物看護職協会
会長 横田 淳子
2019年に制定されました「愛玩動物看護師法」が今年5月1日に全施行となり、いよいよ実際に法が始動となりました。会員の皆さま、動物看護師の皆さまにおかれましては、まずは5月より開始された愛玩動物看護師国家試験に向けた指定講習会の受講、そして予備試験の出願を終えた頃かと思います。予備試験から来年2月の国家試験へと慌ただしい日々を過ごしていることと存じます。
そのような中、日本動物看護職協会(以下、本協会)では第12回動物看護大会の開催へと向けて準備をして参りました。新型コロナ感染症の状況を鑑み、昨年同様オンラインでの開催とし、時期も予備試験の時期を避けてこれまでより少し遅くなりますが12月といたしました。
今年のタイトルは「愛玩動物看護師 国家資格取得後の未来」です。
これから国家試験を受験することとなりますが、愛玩動物看護師国家試験の合格そして登録し愛玩動物看護師となることがゴールではありません。愛玩動物看護師としての新たなスタートです。愛玩動物看護師に明るい未来が無ければ、法整備も資格取得に向けた苦労も報われません。本協会はこれからの未来を皆さまとともに考え、築いていきたいと考えております。
そのため、これまでの動物看護師の歴史を知ることにはじまり、資格制度の先進国であるアメリカの動物看護師のセミナーやその講師をまじえての座談会、各診療施設での愛玩動物看護師としての新たな工夫、愛玩動物看護師の役割として今後より展開が期待される動物介在活動やパピークラスなど身近で明日から役立つ多彩な講座を準備しております。
また、国家試験対策セミナーでは、働きながらなかなか勉強時間が取れない方やしばらく試験から遠ざかっていた方などにもぜひ聴講いただきたい、勉強時間の見つけ方、効率の良い勉強法や本協会で運営しております国試攻略WEB講座から今回特別に数名の講師に練習問題、問題の解き方、解説まで行っていただきます。
金銭的だけでなく精神的にも時間的にも働きながら国家資格取得は大変で、本協会の運営陣もアップアップです。しかし、ともに苦労を共有できる者として今の皆さまに役立つ大会にしたいと鋭意努力しております。