実行委員長あいさつ
第12回学術運動交流集会あいさつ
第12回学術運動交流集会
実行委員長 高村 彰夫
神奈川民医連のすべての職員のみなさま、関わる医学生・看護学生のみなさま。今回神奈川民医連学術運動交流集会の開催を初めて、完全にwebサイト上で行うことに致しました。
昨年から毎月実行委員会を開催し、どのような開催方法がふさわしいか議論を重ねてきました。学術運動交流集会は普段、なかなか会うことができない県連内の仲間と交流し、元気をもらうことが最大の意義と考えていますが、各法人で新型コロナウイルス対策にまだまだ追われる中ではハイブリッド開催も困難と考え、今回の決断に至りました。
今回はこれまでのように対面集合し、交流や学びを深める場はありませんが、どこからでもアクセスできるという利点を最大限に活かした会にしようと試行錯誤しております。そういった意味でも、今回のテーマとして“コロナ禍を乗り越えるため”を中心に置いたことは大きな転換点として残っていくのではと考えております。
記念講演については、反貧困ネットワーク事務局長の瀬戸大作氏を迎えて「コロナ禍で広がる貧困~この時代を乗り越えるために私たちができること~」を行います。すでにマスコミ等で指摘されていますが、コロナ禍で正規・非正規労働者の雇用が大きく削られ始めています。また、私たちの患者層の中心である中小企業や、零細自営業の方たちも大きく影響を受けるため、更なる受診抑制につながり健康被害が広がることも危惧されます。困難な時代に私たちは今以上に視野を広げて、さまざまな方たちと連携し医療介護を守っていく必要に迫られていますが、そのきっかけの一つにこの講演がなれば幸いです。
発表演題に関しては継続的な学術活動や運動に加えて、コロナ禍の中での各分野、先進的な取り組みを発表されている方たちもいます。今回からは記念講演も含め、すべての演題が何度でも期間内に視聴できるため、多くの方たちに共有していただき、今後に活かしていただきたいと思っております。発表形式が演題内容を録画する形になったことで、ハードルが上がった部分はありますが、今後はこの形式が主流になっていくと思われます。得意な方はもちろん、これまでに経験のない方も発想を変えれば、スタッフや自分たちの頑張りを記録に残す機会になるため積極的にチャレンジをお願いします。
直接的な交流は今回できませんが、各法人で、小グループでの視聴会や勉強会を企画していただくことを提案します。網の目のように学術運動交流集会を広げていってください。
こんな時期だからこそ県連内各地で頑張っている仲間の取組みに学び、コロナ禍を乗り切る活力にしましょう。