Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

Magnetic Resonance Imaging

Sat. Jan 20, 2018 5:10 PM - 6:00 PM Room1 (2F)

座長:河崎 良太(和歌山ろうさい病院)、山城 尊靖(箕面市立病院)

5:30 PM - 5:40 PM

[15] Image contrast of ultra-short echo time sequence in the knee joint

*錦 一聡1、山崎 良1、日浦 之和1、辻 昭夫1、錦 成郎1 (1. 公益財団法人 天理よろづ相談所病院)

【目的】PETRA法はk空間中心をpointwiseで埋めるためTE=70マイクロ秒を実現している.このため緩和時間の短い組織の観察に期待されているが膝関節での報告は少ない.今回我々はPETRA法と従来のVibe法,SPACE法で得られた膝関節画像を比較することで膝関節におけるPETRA法のコントラスト特性を評価した.
【方法】使用機器はsiemens社製Skyra 3T装置.1.3名の健常ボランティアの膝関節を対象にして,PETRA法の撮像条件を最適化するため,inversion pulseなしの画像とTIを100~2000msに変化した画像から膝関節内の各組織のコントラストを求め比較した.2.先の結果から最適化したPETRA法とVibe法,SPACE法で得られたコントラストについて検討した.
【結果】1.関節内組織の観察に最も適したTIは600msとした.2.半月板の信号強度はSPACE法が最も高かった.半月板と各部位のコントラストはSPACE法が最も優れ,PETRA法とVibe法は同程度だった.後十字靭帯の信号強度は, SPACE法が最も高かった.後十字靭帯と大腿骨のコントラストはSPACE法,PETRA法,Vibe法の順に高かった.
【結語】PETRA法では緩和時間の短い組織の信号強度は高くなるが,従来法と比較して靭帯組織についても特筆するような描出能の向上は認められなかった.全体の画像コントラストの評価ではSPACE法が優れていた.