Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

Magnetic Resonance Imaging

Sat. Jan 20, 2018 5:10 PM - 6:00 PM Room1 (2F)

座長:河崎 良太(和歌山ろうさい病院)、山城 尊靖(箕面市立病院)

5:40 PM - 5:50 PM

[16] Study of imaging parameters with balanced- steady-state free precession in lower extremity MR-Angiography

*西村 幸佐久1、木村 大輔1、竹森 大智1、山田 英司1、久住 謙一1、片山 豊1、東田 満治1、市田 隆雄1 (1. 大阪市立大学医学部附属病院)

【目的・背景】下肢MRAの撮像法として心電図同期をする事無く撮像できるB-SSFP法がある.しかしB-SSFP法では動脈と静脈が共に高信号に描出される.そこで,下肢MRAにおけるB-SSFP法での撮像条件の検討を行った.

【方法】使用装置はPhilips社製Arvhieva Nova Dual 1.5T,使用機器は32ch Cardiac Coilを用いた.円筒型容器にチューブを2本挿入して,対向方向に異なる流速で定常流を流した.チューブを寒天ファントムで覆い,オイルを封入したプラスチック容器を円筒容器に取り付け動態ファントムを作成した.チューブ内の定常流の液体を動脈および静脈,寒天ファントムとオイルを筋肉と脂肪(周囲組織)とした.まず,3D multi Chunk(Chunk)数を変化させ動態ファントムを撮像した.次に静脈の流入側に飽和パルスを印加して同一の条件で撮像を行った.得られた画像を動脈の流入部,中央部,流出部の3箇所に分けてそれぞれの箇所で変動係数およびコントラスト比を算出した.対象は,①動脈と静脈,②動脈と周囲組織,③静脈と周囲組織とした.

【結果】Chunk数の増加とともに変動係数と周囲組織に対する動脈のコントラスト比は向上して動脈全長の視認性も改善された.また,飽和パルスを印加すると静脈と周囲組織のコントラスト比は低下した.飽和パルスを印加しない場合,Chunk数の増加とともに動脈と静脈のコントラスト比は低下した.
【結論】下肢MRAにおけるB-SSFP 法を利用した撮像において,飽和パルスとChunkを併用した撮像方法が有用であることが示唆された.