5:50 PM - 6:00 PM
[17] Fundamental study of softsound scan
【背景・目的】近年,MRI撮像において静音化技術が開発されている.しかし,静音化撮像はTRやTEの延長,k-spaceの収集法の違いなどによるコントラスト変化などが懸念される.そこで,ファントムにおける静音化撮像の基礎的検討を行ったので報告する.
【方法】装置はHITACHI社製ECHELON OVAL 1.5T,コイルはNV Coil 15chを使用し,ファントムは白質,灰白質のT1値と同等となるように造影剤を希釈した自作ファントムと装置付属ファントムを使用した.soft SE法においてTR,TE,Flip Angle,soft FSE法においてTE,echo factor,phase matrix,RAPIDを変化させ,自作ファントムにてコントラストの検討,装置付属ファントムにてSNRの検討をそれぞれSE法,FSE法と比較し行った.
【結果】soft SE法に関して,TRのコントラストはわずかに低下しSNRは増加した.TEのコントラストはわずかに増加しSNRは一定であった.Flip Angleのコントラストはわずかに増加しSNRは増加した.SE法と比較し,コントラストは高く,SNRはほぼ同等であった.soft FSE法に関して,TEのコントラスト,SNRはともに低下した.echo factorはコントラスト,SNRともにほぼ一定であった.phase matrixのコントラストはわずかに増加しSNRは低下した.RAPIDのコントラストは1.4で最大となりSNRは低下した.FSE法と比較し,コントラストはTE,phase matrixでやや高く,echo factor,RAPIDで同等,SNRはすべて低くなった.
【方法】装置はHITACHI社製ECHELON OVAL 1.5T,コイルはNV Coil 15chを使用し,ファントムは白質,灰白質のT1値と同等となるように造影剤を希釈した自作ファントムと装置付属ファントムを使用した.soft SE法においてTR,TE,Flip Angle,soft FSE法においてTE,echo factor,phase matrix,RAPIDを変化させ,自作ファントムにてコントラストの検討,装置付属ファントムにてSNRの検討をそれぞれSE法,FSE法と比較し行った.
【結果】soft SE法に関して,TRのコントラストはわずかに低下しSNRは増加した.TEのコントラストはわずかに増加しSNRは一定であった.Flip Angleのコントラストはわずかに増加しSNRは増加した.SE法と比較し,コントラストは高く,SNRはほぼ同等であった.soft FSE法に関して,TEのコントラスト,SNRはともに低下した.echo factorはコントラスト,SNRともにほぼ一定であった.phase matrixのコントラストはわずかに増加しSNRは低下した.RAPIDのコントラストは1.4で最大となりSNRは低下した.FSE法と比較し,コントラストはTE,phase matrixでやや高く,echo factor,RAPIDで同等,SNRはすべて低くなった.