2:40 PM - 2:50 PM
[34] The evaluation of dose reduction method for mammary gland in CT breast lymphangiography
【背景】乳癌患者に対して乳房リンパ管造影CT検査を行っている.本検査はセンチネルリンパ節転移診断が目的であり,転移なしと診断されると乳房の部分切除手術のみ行うため,リンパ節郭清の可否を決定する重要な検査といえる.しかし,撮影時に寝台を非検側方向へ移動させるため,非検側とX線管球の距離が近くなり被ばくの増加が懸念される.そのため,画質を担保して,組織荷重係数の高い正常乳腺の被ばくを低減することが課題である.
【目的】ファントム実験として,乳房リンパ管造影CTで行っている幾何学的配置を再現し,前面位置被ばく低減撮影(以下OEM)の有用性や,この撮影法を用いた時のCTDIの分布について検討した.
【方法】直径32cmのCTDIファントムを,X線管回転中心とX線管側へ40 mm移動させて配置した.撮影条件は,OEM on/offの2種類とした.測定点は上・下・左・右・中心の5点で,100mmチャンバーを挿入して吸収線量を測定した.測定値から,CTDI100及びCTDIvol,DLPを算出し,ファントムの配置や撮影条件ごとにCTDI100の値やCTDIvolの値を比較した.
【結果】OEMを使用すると,CTDIvol は20%程度,前面側のCTDI100を比較すると40%程度低減した.X線管回転中心と,寝台を移動した時のCTDIvolを比較するとほぼ同じ値であったが,各測定点のCTDI100を比べるとX線管に近い方がCTDI100は低くなり,回転中心側が高くなった.
【考察】前面位置被ばく低減撮影法は乳腺の被ばくを低減できる有効な撮影法であり,非検側の被ばく低減にもつながるといえる.
【目的】ファントム実験として,乳房リンパ管造影CTで行っている幾何学的配置を再現し,前面位置被ばく低減撮影(以下OEM)の有用性や,この撮影法を用いた時のCTDIの分布について検討した.
【方法】直径32cmのCTDIファントムを,X線管回転中心とX線管側へ40 mm移動させて配置した.撮影条件は,OEM on/offの2種類とした.測定点は上・下・左・右・中心の5点で,100mmチャンバーを挿入して吸収線量を測定した.測定値から,CTDI100及びCTDIvol,DLPを算出し,ファントムの配置や撮影条件ごとにCTDI100の値やCTDIvolの値を比較した.
【結果】OEMを使用すると,CTDIvol は20%程度,前面側のCTDI100を比較すると40%程度低減した.X線管回転中心と,寝台を移動した時のCTDIvolを比較するとほぼ同じ値であったが,各測定点のCTDI100を比べるとX線管に近い方がCTDI100は低くなり,回転中心側が高くなった.
【考察】前面位置被ばく低減撮影法は乳腺の被ばくを低減できる有効な撮影法であり,非検側の被ばく低減にもつながるといえる.