Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

Radiotherapy

Sat. Jan 20, 2018 5:10 PM - 6:00 PM Room2 (2F)

座長:田中 義浩(京都第一赤十字病院)、矢能 稔啓(兵庫県立粒子線医療センター)

5:20 PM - 5:30 PM

[41] Verification of switch use of two linear accelerator

*岡村 彩子1、樽谷 和雄1、藤堂 友紀1 (1. 関西労災病院)

【背景・目的】当院では2台の放射線治療装置を所有している.同機種で,エネルギーも同じものを選択し,1台の治療装置が故障した場合に代替えが可能となるように,アクセプタンス時のビーム特性を近づけた.しかし,2台の登録したビームデータには僅かな固有差がある.そこで,本研究では同機種の2台の放射線治療装置において,それぞれのビーム特性を比較し,臨床症例での出力差を検証した.

【方法】治療装置1(以下,1号機)と治療装置2(以下,2号機)において,固体ファントムの中心が100cGy(field:10×10cm,SID:100cm,Gantry:0°)となる治療計画を作成し,計画されたそれぞれのMU値の比較と,電離箱線量計を用いて,そのMU値を1号機と2号機の両方で測定し比較を行った.エネルギーは10 ,6 ,4MVを用いた.次に,脊椎の骨転移に対する緩和照射を想定して,1号機と2号機で同一の治療計画を作成し,MU値の比較を行った.さらに,固体ファントムを用いて,電離箱線量計で測定も行った.1号機で作成した治療計画に対して,1号機と2号機の両方で測定し,差異を調べた.同様に,2号機についても行った.

【結果】2台の装置の治療計画によるMU値の差は10MV:0.78%,6MV:0.04%,4MV:0.23%となり,実際の測定では10MV:平均0.93%,6MV:平均0.12%,4MV:平均0.49%となった.臨床症例でのMU値の差は平均0.85%となった.また,測定値の差は平均0.90%となった.2台の放射線治療装置の出力差を確認できた.