2:50 PM - 3:00 PM
[52] Study of a new evaluation method for metal artifact reduction in CT
【目的】SIEMENS社製の金属アーチファクト低減処理ソフトIterative Metal Artifact Reduction(以下iMAR)が導入され,当院でも使用している.本研究では撮影条件,画像再構成関数を変化させた時,iMARの有無に対して,画像のヒストグラムを用いて金属アーチファクトを定量評価し,その有用性を検討した.
【方法】今回検討した解析法(以下ヒストグラム法)は画像から取得したヒストグラムの差分処理からアーチファクト成分を抽出し,ヒストグラムの正負両側の中央値を金属アーチファクトの強度,面積を金属アーチファクトの量と定義して評価を行う手法である.CT用テストファントム(CT-200型)に水を満たし,両外側と中心の各々に金属棒を配置した状態で撮影を行った.管電圧,管電流,画像再構成関数を変化させ,iMARの有無に対してArtifact Index(以下AI)とGumbel評価法,ヒストグラム法を用いた金属アーチファクトの定量評価を比較,検討した.
【結果】管電圧,管電流の増大に伴いAI,Gumbel評価法の位置パラメータは小さくなり,ヒストグラム法でも金属アーチファクトの量と強度は低下した.高周波強調関数を用いるほどAI,位置パラメータは大きくなり,ヒストグラム法でも金属アーチファクトの量と強度は増加した.iMAR有りの画像は無しの画像と比べてAI,位置パラメータは小さくなり,ヒストグラム法でも金属アーチファクトの強度,量は低下した.ヒストグラム法では,各パラメータを変化させた場合において金属アーチファクトの強度はGumbel評価法と,量はAIと相関が見られた.
【方法】今回検討した解析法(以下ヒストグラム法)は画像から取得したヒストグラムの差分処理からアーチファクト成分を抽出し,ヒストグラムの正負両側の中央値を金属アーチファクトの強度,面積を金属アーチファクトの量と定義して評価を行う手法である.CT用テストファントム(CT-200型)に水を満たし,両外側と中心の各々に金属棒を配置した状態で撮影を行った.管電圧,管電流,画像再構成関数を変化させ,iMARの有無に対してArtifact Index(以下AI)とGumbel評価法,ヒストグラム法を用いた金属アーチファクトの定量評価を比較,検討した.
【結果】管電圧,管電流の増大に伴いAI,Gumbel評価法の位置パラメータは小さくなり,ヒストグラム法でも金属アーチファクトの量と強度は低下した.高周波強調関数を用いるほどAI,位置パラメータは大きくなり,ヒストグラム法でも金属アーチファクトの量と強度は増加した.iMAR有りの画像は無しの画像と比べてAI,位置パラメータは小さくなり,ヒストグラム法でも金属アーチファクトの強度,量は低下した.ヒストグラム法では,各パラメータを変化させた場合において金属アーチファクトの強度はGumbel評価法と,量はAIと相関が見られた.