Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

IVR・CT

Sun. Jan 21, 2018 10:35 AM - 11:15 AM Room3 (3F)

座長:前田 勝彦(兵庫医科大学病院)、西岡 宏之(天理よろづ相談所病院)

10:35 AM - 10:45 AM

[54] The measurement of scattered radiation dose rate for TAVI in hybrid operating room

*栗山 翔太1、岩橋 正和1、小谷 健太1、谷口 直樹1、舩山 裕也1、室谷 和宏1、宮﨑 雄司1、西奥 忠純1 (1. 和歌山県立医科大学附属病院)

【背景】当院では2014年5月よりハイブリッド手術室が稼働している.また,2016年より経カテーテル的大動脈弁置換術(以後:TAVI)が行われており,鼠径部や心尖部からのアプローチごとに,Cアームの配置を変えて検査を行っている.しかし,鼠径部アプローチでは循環器内科医師,心尖部アプローチでは心臓血管外科医師が主になって手技を行っており,立ち位置が異なる.

【目的】TAVIによる鼠径部及び心尖部アプローチに対して,Cアームの位置に応じた,スタッフの立ち位置における散乱線の空間線量率を把握する.

【方法】Philips社製 Allura Clarity FD20 ORにて,水ファントムと電離箱線量計を使用し,装置と水ファントムの配置は「IVRに伴う放射線皮膚線量の防止に関するガイドライン」のIVRにおける患者皮膚線量測定マニュアルを参考にした.測定点は照射野の中心から50cmごととし,床面からの高さ100cmと150cmで測定を行った.

【結果】照射野に近い測定点ほど線量率は高くなり,床面の高さ100cmの方が150cmより線量率が高くなった.また,鼠径部アプローチより心尖部アプローチの医師の立ち位置の線量率が高くなった.

【考察】鼠径部アプローチより心尖部アプローチの医師の立ち位置の線量率が高くなったのは,照射野位置により近くで手技を行うため,線量率が高くなったと考えられる.

【結語】今回の測定結果により,スタッフの立ち位置における空間線量率を把握することができた.