Japanese society of radiological technology kinki branch

Presentation information

Oral Presentation

Nuclear Medicine

Sun. Jan 21, 2018 2:30 PM - 3:20 PM Room3 (3F)

座長:川口 弘之(住友病院)、川瀬 滋人(京都大学医学部附属病院)

2:50 PM - 3:00 PM

[63] Study of short time acquisition applying sinogram interpolation processing in striatal imaging

*脇田 幸延1、中間 翔太1、横井 萌子1、永野 琢朗1、片山 豊1、山永 隆史1、岸本 健治1、市田 隆雄1 (1. 大阪市立大学医学部附属病院)

【目的】線条体イメージングは,視覚評価と定量指標を用いることによりドパミン神経の変性や脱落を鑑別できる.また,それに起因するパーキンソン症候群やレビー小体型認知症の診断に寄与する.しかし,対象患者の多くは疾患の特性上,長時間の姿勢保持が困難であるため,撮像中の体動により画質劣化を招く可能性がある.そこで,投影数を減らすことで撮像時間の短縮を図るとともに,得られた投影像に補間処理を適用し,再構成画像の画質劣化を抑えることを目的とする.

【方法】臨床条件で撮像した投影数90のファントム画像を元画像とし,投影数を45,30に減らした対象画像を得た.得られた対象画像から作成したサイノグラムに補間処理を適用し,元画像と同じ投影数とした.補間法はB-spline法と双一次法を適用した.各種補間法を適用した画像を,実空間,周波数空間において評価した.評価指標にはそれぞれNormalize Mean Square Error:NMSE,Power Spectrum Density:PSDを用いた.また,臨床診断を想定し,Specific Binding Ratio:SBRを比較した.

【結果】B-spline法を適用した画像は双一次法を適用した画像と比較してNMSEは低値となり,PSDは,元画像と類似した形状を示した.また,SBRはB-spline法を適用した再構成画像の値が,双一次法を適用した値と比較して元画像の値に近接した.

【結論】サイノグラムにB-spline法を適用することにより,投影数を減らし撮像時間の短縮が図れるとともに,画質劣化の少ない再構成画像を得られる可能性が示唆された.