The 27th Kinki Association for Clinical Engineers

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一般演題

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血液浄化②

座長:村田 渉(独立行政法人 地域医療機能推進機構 滋賀病院 臨床工学部)、峰松 佑輔(大阪大学医学部附属病院)

[04-01] ESA管理における業務改善を試みて

*松井 雅裕1、木村 隆之1、松田 英樹1、藤原 有希2、今田 直樹3 (1. 社会福祉法人 京都社会事業財団 西陣病院 医療技術部 臨床工学科、2. 社会福祉法人 京都社会事業財団 西陣病院 看護部、3. 社会福祉法人 京都社会事業財団 西陣病院 腎臓・泌尿器科)

【背景】
当院透析センターのESA管理は、安全に投与が行えるよう貧血委員会を設置し行っている。ESAの投与量は、透析患者のHb値と年齢から当院独自の投薬プロトコルに沿い決定し、採血の1週間後に投与している。透析患者数は約380名で、Excelにて作成した計算プログラム(以後:計算PG)を用いて投与量を算出し、そのデータを日機装社製の透析支援システム「Future Net Web+」(以後:FNW)に貧血委員が入力している。しかし、計算PGのシステムは複雑で作成者しか扱えず、作成者の進捗状況に合わせデータ入力をする必要があり、遅延や入力忘れした場合には休日出勤が必要となっていた。
【目的】
ESA管理における問題点の改善を図った。
【方法】
委員全員が扱えるような計算PGへ再構築を行い、マニュアル作成と指導を行った。計算PGで算出したデータをFNWに入力した後、Wチェックを取り入れた。これらESA管理を委員で分担し進捗状況の共有可能な確認表を作成した。
【結果】
計算PGの再構築によって委員全員が投与量の算出を行えることが可能となり、ESA管理による休日出勤の必要性がなくなった。確認表を見て委員全員が進捗状況を把握することで、遅延や入力忘れを未然に防ぐことが可能となった。またFNWへデータ入力した後のWチェックを取り入れたことでデータ入力ミス、抜けを発見することができた。
【考察】
委員全員が投与量算出を行えた理由として、簡易的な計算PGに再構築出来た事、また投与量や発注数の仕組みを理解しESA管理に深く関りを持ち、貧血委員としての責任感が深まったことが理由として挙げられる。計算PGの再構築と確認表により効率的なESA管理が可能となった事で、Wチェックを行う時間も確保でき安全性も向上することが出来たのではないかと思われる。
【結論】
計算PGを再構築し業務効率の向上だけではなく安全性も図ることができた。