[04-04] リアル感のある穿刺トレーニング用パッドの開発
【背景】現在市販されている穿刺パッドは模擬組織および穿刺の感覚はヒトのそれと異なる。さらに同一箇所の複数回穿刺による模擬血液の多量漏れが発生する。そこでヒトの感触を再現し頻回穿刺が可能な穿刺パッドの開発を行う。
【方法】模擬血管の材料としてシリコーン、天然ゴム、合成ゴム(Hs35,Hs55)に、16G穿刺針、上限荷重5N、穿刺角度40度、穿刺深度(限度)を20mm、穿刺速度10mm/min、生理食塩液を15kPaおよび40kPaに加圧し、EZ-testⓇにて穿刺時の液漏れおよび貫通圧力値の測定を行った。またシリコーンの模擬組織に模擬血管チューブ4種類それぞれを埋設しパッドを作製し、前述と同様の実験を行った。
【結果】直接穿刺時のシリコーンチューブは液漏れがあり、天然ゴムチューブは圧の低下に比例して液漏れが減少した。また合成チューブ(Hs35)の液漏れはなかった。合成チューブ(Hs55)は40kPaにおいて若干液漏れを認めた。
模擬血管の貫通圧は天然ゴム:1.5N、シリコーン:2.0N、合成ゴム(Hs35):1.5N、合成ゴム(Hs55):2.5となった。穿刺パッド内の模擬血管の貫通圧は天然ゴム:2.3N、シリコーン:5.0N、合成ゴム(Hs35):2.3N、合成ゴム(Hs55)3.3Nとなった。
【考察】合成ゴムチューブ(Hs35)をシリコーン材に埋設することで模擬血液の漏れがなく、頻回穿刺が可能と考えられる。北野らによると18G穿刺針による豚の頸動脈の貫通圧は1.04Nとしている。穿刺針の太さは違うものの、貫通圧の低い天然ゴムと合成ゴムが模擬血管にふさわしいと考えられる。模擬血管を埋設したものは、全体的に硬くなったため検討する必要があると考えられる。
【結語】穿刺パッド用の模擬血管は天然ゴムと合成ゴムチューブ(Hs35)が有効と考えられる。天然ゴムと合成ゴムチューブ(Hs35)は、頻回に穿刺が可能な穿刺トレーニング用パッドに使用できると示唆される。
【方法】模擬血管の材料としてシリコーン、天然ゴム、合成ゴム(Hs35,Hs55)に、16G穿刺針、上限荷重5N、穿刺角度40度、穿刺深度(限度)を20mm、穿刺速度10mm/min、生理食塩液を15kPaおよび40kPaに加圧し、EZ-testⓇにて穿刺時の液漏れおよび貫通圧力値の測定を行った。またシリコーンの模擬組織に模擬血管チューブ4種類それぞれを埋設しパッドを作製し、前述と同様の実験を行った。
【結果】直接穿刺時のシリコーンチューブは液漏れがあり、天然ゴムチューブは圧の低下に比例して液漏れが減少した。また合成チューブ(Hs35)の液漏れはなかった。合成チューブ(Hs55)は40kPaにおいて若干液漏れを認めた。
模擬血管の貫通圧は天然ゴム:1.5N、シリコーン:2.0N、合成ゴム(Hs35):1.5N、合成ゴム(Hs55):2.5となった。穿刺パッド内の模擬血管の貫通圧は天然ゴム:2.3N、シリコーン:5.0N、合成ゴム(Hs35):2.3N、合成ゴム(Hs55)3.3Nとなった。
【考察】合成ゴムチューブ(Hs35)をシリコーン材に埋設することで模擬血液の漏れがなく、頻回穿刺が可能と考えられる。北野らによると18G穿刺針による豚の頸動脈の貫通圧は1.04Nとしている。穿刺針の太さは違うものの、貫通圧の低い天然ゴムと合成ゴムが模擬血管にふさわしいと考えられる。模擬血管を埋設したものは、全体的に硬くなったため検討する必要があると考えられる。
【結語】穿刺パッド用の模擬血管は天然ゴムと合成ゴムチューブ(Hs35)が有効と考えられる。天然ゴムと合成ゴムチューブ(Hs35)は、頻回に穿刺が可能な穿刺トレーニング用パッドに使用できると示唆される。