The 27th Kinki Association for Clinical Engineers

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一般演題

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教育

座長:橘 克典(大阪電気通信大学 医療健康科学部 医療科学科)、山下 繁(日本赤十字社 和歌山医療センター 臨床工学技術課)

[07-03] ラダー教育研修と臨床工学技士の関わり

*田邊 伸明1 (1. 社会医療法人 誠光会 草津総合病院)

社会医療法人 誠光会 草津総合病院 臨床工学部
○田邊伸明、東山征貴、保井義也、山本哲也、寺村 聡、廣畑直実

【活動目的】
 医療機器に起因するアクシデント・インシデントは、すべての医療機関において重大な課題
かつ解決すべき問題である。
当院でも、2020年度、医療機器事案が76件報告されている。今回、アクシデント・インシデント
減少を目的に看護師研修に関わり、活動した成果を報告する。

【活動方法】
 2016年8月に部内編成を行い、『透析』『手術』『不整脈』『機器管理』『教育』の5部門
とし、教育を担当する部門を新たに創った。2017年より本格的に看護師ラダー研修に参入を
行い、臨床工学に特化する項目を10項目確保、看護局・病棟単位で内容によりそれぞれ依頼を
受け対応した。
 評価方法としては、カークパトリックモデル(反応→学習→行動→結果)を採用している。

【活動実績】
 ラダー研修として、2017年57件、2018年53件、2019年50件、2020年55件、その他
として、新人看護師研修会 3回/年、一般医療機器研修会 50件/年、研修医医療機器研修会
1回/年、看護学校講義・実習 1回/年、以上が主だった教育部門の4年間実績である。

【活動成果】
 医療機器に起因するアクシデント・インシデント、2017年58件、2018年59件、2019年
89件、2020年76件である。件数のみの評価では増加傾向ではあるが、リスクマネジメント
委員会の活動努力もあって、職員全体の意識が高まり、事案の報告件数が2017年3264件
2018年3528件、2019年4370件、2020年5073件と年々増加している。
この要因を踏まえた場合、割合では医療機器に起因する報告が4年間で約50%以上減少した。

【結語】
 これまでの成果を糧に、更なる研修内容の質の向上、同職種間の伝達講習の強化、部署内
での知識の統一化、アクシデント・インシデント再発減少を継続目標に、より安全な医療を
提供できるよう努める。