The 28th Kinki Association for Clinical Engineers

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一般演題

一般演題4
機器管理

Sun. Oct 9, 2022 12:30 PM - 1:20 PM 第3会場 (Zoom)

座長:井口 新一(医仁会武田総合病院)、小林 芳彦(公立甲賀病院)

[04-04] 当院での医療機器定期点検によるコスト削減への取り組み

*木村 優太1、太田 悠貴1、畑 勝也1、楠本 友郁1、孫 仕豪1 (1. 医療法人徳洲会岸和田徳洲会病院臨床工学室)

【背景・目的】  
医療機関は、医療機器の安全確保に関する体制を整えることが義務付けられており、医療機器の適切な保守点検を行うことが医療機関の責務となっている。当院では、保有している医療機器の保守点検(定期点検)を、業者委託または当院での施行を行っているが、業者委託の場合に高額な定期点検費用が発生している。今回、業者委託による定期点検費用コスト削減のため、当院での定期点検が可能な医療機器を選定し、定期点検を行う取り組みを開始したので報告する。
【取り組み】  
当院で保有している医療機器の中から、業者委託にて定期点検を施行している機器をリストアップし、当院での施行が可能な機器を選定し、定期点検実施計画を策定・施行していくことでコスト削減に取り組んだ。定期点検方法は、適切な実施を行うため、業者による研修を受け、機種毎の定期点検方法を習得した。点検計画に基づいて定期点検の実施を開始している。また、定期点検を施行するにあたって、業者指定のメンテナンス機器の購入が必要であった。
【結果】
2021年4月より業者委託から当院での定期点検が可能な機器を選定した。定期点検にかかるコストは業者委託の場合年間約140万円が毎年発生していた。自施設の場合はメンテナンス機器151万円/2台が初期費用として発生するがランニングコストは発生しないため、コスト削減効果として初年度は5万円マイナスであるが、翌年度以降は毎年約140万円のコスト削減が見込まれた。
【考察・まとめ】
今回、当院で定期点検の実施計画を立て施行していくことでコスト削減が実現できた。今後、当院のCEでの定期点検が可能な機器を増やすことで更なるコスト削減に貢献していきたい。同時に、定期点検を増やすことで時間外業務が増えては本末転倒なので業務時間内で行うことができるような実施計画を立てていきたい。