The 28th Kinki Association for Clinical Engineers

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一般演題

一般演題7
高気圧酸素・内視鏡・手術

Sun. Oct 9, 2022 3:50 PM - 4:50 PM 第3会場 (Zoom)

座長:日岡 昭博(淡海医療センター)、青木 佑司(大津赤十字病院)

[07-04] 内視鏡手術システムにおける保守管理業務への関わり

*榊󠄀 宏純1、吉田 新1、平尾 貴洋1、日岡 昭博1、山本 哲也1、廣畑 直実1 (1. 淡海医療センター)

【背景】当院では内視鏡手術症例の件数が年々増加しており現在は年間1000件を超えている。その一方で内視鏡手術の件数と共に故障やトラブル対応も増加しており、2020年4月より内視鏡手術システム・光学視管・カメラヘッド等の保守管理業務を開始した。
【目的】トラブル対応や不具合を未然に防ぐ保守管理業務を構築する。また、内視鏡症例の件数増加により増加傾向であった内視鏡関連の修理費用を抑えることができたので報告する。
【方法】内視鏡システムの点検は症例開始前の作動点検や消耗品の補充をし、3か月に1度は光学視管・内視鏡カメラを用いて詳細な点検を行っている。また、症例中に撮影した画像を電子カルテに添付、院内パソコンでの管理も行っている。光学視管・内視鏡カメラの点検は症例終了後に専用のスコープを用いて、ひび割れや映像がモニターに映るかなどを点検し、結果はME機器管理ソフト「Mister」へ入力し記録している。 点検項目についてはメーカーの取扱い講習テキストや手術室業務指針を参考とした。
【結果】不具合に対する依頼やトラブル対応をまとめた結果、内視鏡手術症例の件数と共にトラブル対応の依頼が増加していた。2020年4月から2022年4月までの内視鏡トラブル件数は225件、修理件数は28件であった。
【考察】 修理依頼の内容や件数を記録することにより、トラブルの詳細や修理費用が多く発生している不具合を発見することができ、記録を臨床工学技士だけでなく医師や看護師と共有することで以前に比べ、トラブル対応や不具合に対する依頼を削減することができた。
【結語】 内視鏡手術システムの保守管理業務を行うことでトラブル対応や故障物品に対し早期に解決することができるようになった。 今後の課題として、事前のトラブル回避や修理件数を減少させるシステムを検討していきたい。