第38回関東臨床細胞学会学術集会

会長挨拶

ご挨拶

第38回関東臨床細胞学会学術集会
会長 田中 尚武


千葉県臨床細胞学会 会長
千葉県がんセンター 副病院長


 この度、第38回関東臨床細胞学会学術集会を、2024年9月14日(土曜日)千葉県千葉市幕張地区の、東京ベイ幕張ホールにて開催させていただくこととなりました。
 学会の開催形式につきましては、関東を中心とする地区の代表者の皆様の御意見も踏まえ、現地開催と講演の一部のオンデマンド配信を併用することといたしました。できるだけ多くの会員の皆様に現地にお集まりいただきたい気持ちはやまやまではありますが、Covid-19の感染状況や学術集会への参加に関する利便性も考慮し、今後の望ましい本学会開催のあり方に沿う形にさせていただきました。
 さて本学会のテーマは「AI時代の細胞診」といたしました。ご存知の通り、医療の様々な分野におけるAIの導入は、現在当たり前のように浸透しております。今までヒトの力で簡単に成し遂げられなかったことが短時間にしかも効率よく達成でき、病理・細胞診分野も例外ではなく実際に利用されつつあります。本学会では、細胞診、あるいは細胞診を取り巻く様々な診断技術等においてAIがどのように利用されているのかという現状や未来への展望につきまして、講演やシンポジウム等で皆様とともに学んで行きたいと思います。特別講演としまして千葉大学大学院医学研究院生殖医学 甲賀かをり教授から、女性医学にまつわる話題について、要望講演としまして畿央大学健康科学部部長臨床細胞学研修センター長 植田政嗣教授より細胞検査士の教育につきましてお話しいただく予定としております。
 最後にポスターの表紙の写真(大賀ハスの花)につきまして御説明いたします。大賀ハスは、1951年千葉県千葉市検見川地区(幕張の隣です)の落合遺跡で発掘された、今から2000年以上前の古代ハスの実から発芽・開花したハス(古代ハス)です。(ウィキペディアより)現在「千葉市の花」として制定されております。写真は千葉県がんセンター職員が、本年6月に千葉市中央区にある千葉公園のハス池において撮影したものです。本年は千葉県誕生150周年にもあたり、いにしえの千葉にも思いをはせていただけますと幸いです。
 2024年9月の学術集会への多くの会員の皆様のご参加をお待ち申し上げております。