10:15 〜 10:30
[25-04] 打設型繊維質固化処理⼟による放射能汚染⼟の被覆に関する研究
司会:晴山 渉(岩手大学)
東日本大震災では津波により大量の津波堆積物が発生するとともに,福島県では放射能汚染掘削土壌の安全・安心保管が喫緊の課題になっている.この津波堆積物に繊維質固化処理土工法を適用して機能性の高い覆土材ができれば,津波堆積物の処理が進むとともに,放射能汚染掘削土壌の安全・安心保管が可能になる.著者らは,動的締固めによる盛土を作成し,降雨耐久性試験を実施しているが,施工の容易さと覆土材の均一な品質確保を目的として,繊維質固化処理土に多少の流動性を付加し,動的締固めを必要としない打設型繊維質固化処理土を新たに開発し,これを覆土材として利用した際の耐侵食性・耐久性について検討した.その結果,打設型繊維質固化処理土は動的に締固めた処理土と同程度あるいはそれ以上の耐侵食性を示し,破壊強度,耐久性,難透水性もほとんど問題なく,覆土材として十分利用可能であることが確認された.
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