一般社団法人資源・素材学会 平成26(2014)年度 春季大会

講演情報

一般講演

環境

2014年3月27日(木) 13:45 〜 17:15 第4会場 中セミナー室4 (As311・312)

司会:晴山 渉(岩手大学)、里美 知昭(東北大学)、鶴田 猛彦(八戸工業大学)、沖部 奈緒子(九州大学)、鈴木 祐麻(山口大学)

16:30 〜 16:45

[25-19] 中度好熱・好酸性細菌を利⽤した難処理⾦鉱⽯のバイオオキシデーション

田中 雅仁1、澤田 満2、笹木 圭子1、平島 剛1、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学、2. 住友金属鉱山株式会社)

司会:鈴木 祐麻(山口大学)

難処理金鉱石からの金浸出法としてシアンリーチング(青化法)があるが、その浸出率を高めるには金粒子をシアン溶液により効率よく接触させるための前処理が必要となる。バイオオキシデーションによってその後に必要となるシアン使用量を抑え、コスト並びに環境負荷を低減することが期待できる。本研究では異なる生理学的特徴をもつ中度好熱・好酸性細菌を組み合わせることで、難処理金鉱石(FeAsS)のバイオオキシデーションを効率化することを目的とした。3種の鉄又は硫黄酸化細菌を利用し、それぞれの細菌株を単独又は異なる組み合わせで植菌し、それぞれの変化を調べた。単独ではFe(II)酸化は乏しかったものの、硫黄酸化細菌と組み合わせることで鉄酸化が促進され、鉱物の浸出率が向上した。また、硫黄酸化細菌が硫酸イオンを生成することによりpHが低下し、ジャロサイトのような不要な二次鉱物の生成が抑制されていることが観察された。鉱石より浸出する高毒性の亜ヒ酸(As(III))が微生物活性およびバイオオキシデーション効率に及ぼす影響も含めて考察する。

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