資源・素材2014(熊本)

講演情報

企画講演

グリーンアジアのためのエネルギーおよび資源確保の戦略

2014年9月15日(月) 09:00 〜 15:50 221教室 (熊本大学)

司会:平島剛(九州大学工学研究院), 沖部奈緒子(九州大学工学研究院), 島田英樹(九州大学工学研究院)

13:35 〜 14:10

[A1-7] 鉄鋼スラグを原料とする陰イオン除去剤の創製と環境浄化への適用

村山憲弘1, 芝田隼次1, 宇田川悦郎2 (1.関西大学, 2.JFEミネラル㈱)

司会:沖部奈緒子(九州大学工学研究院)

キーワード:鉄鋼スラグ, 層状複水酸化物, 有害陰イオン

 本研究は、鉄鋼スラグの有効利用技術の開発を目指したものである。製鉄所で大量に発生する鉄鋼スラグを出発原料に用いて層状複水酸化物(LDHと略記)を製造する方法と、それを用いてヒ素やクロムなどの有害陰イオン種を除去・固定化する方法について報告する。一連の研究結果から、スラグ中のSiやFeなどの夾雑物を制御しながらCa-Al系LDHやMg-Al系LDHが製造できる可能性が見出され、そのポイントはスラグの浸出操作とLDH合成のpH制御にあることを明らかにした。スラグLDHを用いて希薄溶液からの有害陰イオン種の除去試験を行ったところ、排水基準値にも対応できる優れた陰イオン除去能を有することが示唆された。様々な組成を持つスラグから一定の陰イオン除去能を有するLDHを合成するための化学工学的知見を中心に紹介する。今後のキーポイントは、具体的な用途開発である。例えば、重金属の固定化能を併せ持つ土木資材としての利用方法等が有望であると考えている。今後の用途開発の方向性について、多く残されている技術的課題も踏まえながら著者らの考え方を発表する。

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