MMIJ 2014,Kumamoto

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一般講演

鉱物処理

Tue. Sep 16, 2014 10:45 AM - 11:45 AM 225教室 (熊本大学)

司会:所千晴(早大)

10:45 AM - 11:00 AM

[B4-1] 微粒モナザイトのマイクロバブル浮選に関する基礎的研究

北谷卓也, 日下英史, 陳友晴, 楠田啓, 馬渕守 (国立大学法人 京都大学 大学院 エネルギー科学研究科)

Keywords:レアアース,モナザイト,マイクロバブル浮選,微粒子,アルキルリン酸

現在では微粉砕を必要とする大量のレアアース(RE)低品位鉱石を処理することが求められており、サブミクロン領域の超微細なRE鉱石を分離回収する技術開発が急務である。本研究では微粒子分離技術としてマイクロバブル浮選法を適用し、従来のRE鉱石に対する浮選においてあまり用いられてこなかったドデシルリン酸(DP)の新たな捕収剤としての適用可能性についてモナザイト(Mz)を用いて検討を行った。その結果、あるDP添加濃度領域において添加濃度を増加するとMz表面のゼータ電位も大きく負へシフトすることが確認された。これにより、Mz表面においてDPの二次元ミセルの形成が起こっていることが示唆された。また浮選試験により、pH 4.5程度以下ではpHの減少に伴って浮上率の増加が認められ、DPの静電的な吸着が浮上に寄与していることを確認した。さらにDP共存下では、pH 2付近の強酸性領域においてREがイオンとして溶液中にほとんど溶出しないことを確認した。これはREイオンとDPイオンが沈殿を形成するためであると考えられる。以上、Mz表面においてDPの二次元ミセルの形成が起こっていることを考察し、DPが強酸性領域で粒子の疎水性化に効果的に作用することを確認した。

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