MMIJ 2014,Kumamoto

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一般講演

鉱物処理

Tue. Sep 16, 2014 10:45 AM - 11:45 AM 225教室 (熊本大学)

司会:所千晴(早大)

11:00 AM - 11:15 AM

[B4-2] 一次硫化銅鉱のカラム浸出試験における散布液の酸化還元電位の影響

新川達也, 神谷太郎, 千田佶, 小島和浩 ((独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

黄銅鉱からの銅の浸出を目的に,一次硫化銅粗鉱を対象として散布液のORP(酸化還元電位)を制御したカラム浸出試験を実施した. 対象とした粗鉱は,IOCG鉱床(酸化鉄卓越型銅金鉱床)であるアタカマコーザン鉱山より産出され,主な構成鉱物は石英,長石,角閃石,黒雲母,緑泥石,磁鉄鉱,黄銅鉱および黄鉄鉱である. 銅品位約0.7%の粗鉱を粒径10 mm以下まで破砕し,水分率約4 %でアグロメレーションを行うことで団鉱化させたものを試料とした. 試験条件について,高さ1 m,直径0.1 mのカラムにおよそ10 kgの試料を積み込み,ORPを調節したpH 2.0散布液を毎分1 mL散布した.散布液のORPは,液中鉄濃度が500 mg/Lとなるように硫酸鉄(Ⅲ)n水和物を希硫酸に溶解した後に,還元剤として亜硫酸ナトリウムを適量添加する事で調節した.また,使用したカラムは二重構造となっており,鉱石を詰めたカラムの外側で温水を循環させることによりカラムを45 ℃に保温した. 散布液のORPを400,450,500(mV vs Ag / AgCl)に調節した3つのカラム浸出試験に加えて,散布液のORPを調節していない対照試験を行ったところ,散布液のORP制御による銅浸出の促進が確認された.

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