MMIJ 2014,Kumamoto

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企画講演

自然由来汚染土壌の取り扱いを改めて考える

Mon. Sep 15, 2014 10:00 AM - 4:50 PM 223教室 (熊本大学)

司会:駒井武(東北大), 晴山渉(岩手大), 白鳥寿一(東北大)

3:50 PM - 4:10 PM

[C1-9] 東日本大震災による津波堆積物の化学的特性とリスク評価

川辺能成1, 原淳子1, 坂本靖英1, 保高徹生1, 宮崎晋行1, 張銘1, 駒井武2 (1.独立行政法人産業技術総合研究所, 2.東北大学大学院環境科学研究科)

司会:白鳥寿一(東北大)

Keywords:東日本大震災, 津波堆積物, 重金属類, 土壌汚染, リスク評価

 2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波について、陸域に蓄積された津波堆積物が海底堆積物に起因する重金属類を多く含んでいる可能性があるため、東日本沿岸の全域を対象とした土壌リスクの調査を実施した。.そして、さまざまな種類の津波堆積物を採取し、化学的、物理的な組成を明らかにするとともに、含まれるヒ素や鉛などの重金属類について人への暴露を基にしたリスク評価を行った。
津波堆積物は砂状が大半であったが、一部は細粒の泥質を含む砂泥互層を形成していた。ほとんどの津波堆積物は一般的な土壌と同様の地球化学的組成を示していたが、泥質を含む津波堆積物にはヒ素や鉛などの重金属類を多く含有するものがあった。リスク評価を実施した結果、居住する人の重金属類の生涯摂取量は、ほとんどの地点において世界保健機構(WHO)等で定められている許容摂取量の1/100未満と算出された。また、重金属類の溶出値や含有量が最も大きい地点でも、生涯摂取量は、許容摂取量の1/10程度と算出され、リスクは小さいものと推定された。

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