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[C2-5] 溶融塩電解法によるネオジム磁石中の希土類元素の浸出挙動
司会:西須佳宏(産総研)
キーワード:溶融塩電解, ネオジム磁石
レアメタルの一種である希土類金属の生産量は中国に一極集中している。そのため、希土類の安定した資源の確保が必要である。本研究で用いたネオジム磁石はハイブリット自動車のモーター等の省エネルギー分野に広く用いられており、その需要は増加している。そのため、廃ネオジム磁石からの高効率な希土類元素の回収が望まれる。本研究では溶融塩電解法によるネオジム磁石中の希土類成分の浸出挙動を調査した。220℃で24時間乾燥したLiCl-KCl の共晶塩をAr雰囲気で450℃に昇温し、溶解したものを電解浴として使用した。その電解浴を用いて電位制御による選択的浸出実験を行った。アノードにはネオジム磁石、カソードにはグラファイトロッド、参照極には銀-塩化銀電極を用いた。各試料おいてICP-AES、SEM、EDS、XRD分析を行った。選択的浸出実験より、溶融塩中の希土類成分は99mass%と希土類成分の選択的浸出が確認できた。またSEM・EDS・XRD分析より、ネオジム磁石の電解前と電解後の比較を行った。電気量の増加に伴って希土類成分減少し、粒界付近から希土類成分が浸出している様子が観察できた。
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