資源・素材2014(熊本)

講演情報

一般講演

環境・エネルギー

2014年9月17日(水) 09:30 〜 11:45 223教室 (熊本大学)

司会:伊藤真由美(北大), 新苗正和(山口大)

11:00 〜 11:15

[C5-6] “自然力活用型”坑廃水処理(passive treatment)における鉄除去プロセスの検討

佐藤佑樹1, 濱井昂弥1, 小寺拓也1, 高本宏介1, 小林幹男1, 砂田和也1, 池田真奈美1, 迫田昌敏1, 酒田剛1, 林健太郎1, 天藤寛子1, 初谷和則1, 増田信行2 (1.独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 2.秋田大学)

司会:新苗正和(山口大)

キーワード:坑廃水処理,鉄酸化細菌,パッシブトリートメント,硫酸還元菌

JOGMECでは、硫酸還元菌(SRB)の活用により金属を硫化物として沈殿除去する嫌気性バイオリアクターを含む“自然力活用型”坑廃水処理について検討を重ねており、これまでに鉄をほとんど含まない中性坑廃水については実証試験で4年程度、酸性坑廃水については室内試験で500日以上、現地試験では250日以上連続処理が可能であることを確認し、現在も試験は継続中である。
一方、国内では多くの休廃止鉱山で鉄を含む坑廃水が流出している。しかし、硫化鉄は中性域での溶解度が水酸化第二鉄よりも高く、一般的にSRBは鉄除去に不適とされる。そこで”自然力活用型“坑廃水処理における鉄の処理法について今般検討した。処理場の坑廃水導水路等に一般的に生成する鉄スケール(酸化水酸化鉄)を充填した好気性バイオリアクターに、鉄を含む坑廃水を連続通水した結果、処理原水に含まれる鉄はリアクター内で80%以上が除去され、処理後水の全鉄濃度は安定的に排水基準値を満足した。
これにより、鉄を含む坑廃水は嫌気性バイオリアクターの前段として、鉄スケールを充填した好気性バイオリアクターに通水することで効率的な金属除去が行える目処がついた。

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