11:25 〜 11:50
[2509] 偏波レーダ技術とリモートセンシングへの応用
司会: 土屋 範芳 (東北大)
衛星、航空機マイクロ波リモートセンシングである合成開口レーダ(SAR)に関して、我が国はJAXAが運用するALOS-2、NICT/JAXAが運用するPi-SAR-2など、世界的に見て極めて先進的なセンサを有している。この2つのセンサは共に電波の偏波に関する情報を取得するレーダ・ポーラリメトリ機能を有している点で、従来の単一偏波のSARと大きな違いをもっている。レーダ・ポーラリメトリにより、SAR画像に含まれ特徴量の効率的な抽出手法が提案され、地表分類等の分野で有効性を発揮している。リモートセンシング画像に含まれる物理的な特徴を利用し、膨大なデータから必要な情報を抽出技術として、レーダ・ポーラリメトリは極めて重要な特性を具備し、他分野での利用も可能であると考えている。また同様に干渉SARは火山や地震による地表面変位を高精度に検知する技術であるが、反射する電波の性質を巧みに利用する点でレーダ・ポーラリメトリと共通点を有している。
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