坑廃水の水量低減・水質改善技術開発の展開

[3610] Possibility of the mine filling in the closed mines under general laws

^○迫田昌敏, 三浦貴生, 林健太郎 (1.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:迫田昌敏(JOGMEC)

Keywords:休廃止鉱山, 坑内充填, 鉱害防止

坑廃水処理事業を行う国内休廃止鉱山約80ヶ所における地下空洞量は1億53百万m³と推定される一方で、これらの坑廃水処理場から排出される中和殿物は年間少なくとも10万m³あり、中和殿物の処理費用が坑廃水処理費用のうち、大きな部分を占めている。このことから休廃止鉱山の空洞を利用し、坑内充填を行うことができれば、坑廃水処理コストの削減や最終処分場の延命も期待できる。
鉱山保安法が適用できる休止鉱山であれば、中和殿物を含む鉱業廃棄物を坑内に充填するための法的制約は大きくないが、鉱山保安法が適用されない廃止鉱山では、廃棄物の処理及び清掃に関する法律（廃掃法）等の一般法が適用されるため、坑内充填には種々の制約がかかる。
本発表では、主として一般法の制約下で、坑内充填が可能となる条件を、過去の事例を紹介しながら考察する。